旅小説10冊!海外旅行・バックパッカーがしたくなる!

旅小説10冊!海外旅行・バックパッカーがしたくなる!

 

様々なジャンルの小説を読んできた中から、海外旅行・バックパッカーがしたくなる小説10冊!厳選した。社会人や旅に出られない環境の人には勧められない10冊だ。何故なら私はこれらの本を読んでから旅に取りつかれ、会社を辞め世界一周を決意するに至ったからだ。その分、説得力のある10冊になっているはずだ。

最近では、電子書籍のKindleを持ち運ぶ海外旅行者やバックパッカーが増えてきた。重さを気にせず何冊でも持ち運べるのが利点だ。Kindle化されている本は、Kindle版のリンクも記載しているので旅行中に読んでも良いだろう。

10冊の小説はジャンルに捉われない。自分が興味ある1冊をまず読んでみることをお勧めする。さあ、書を読み町へ出よう!

旅

 

「On The Road」ジャック・ケルアック

人生の全ては途中 = 路上にある。父親の死を引きずる青年作家サル。ある日、彼は内省的な自分とは正反対である奔放な男ディーンと知り合う。旅の疾走感はもちろんのこと、ディーンの好奇心や破天荒に憧れるサルの気持ちが痛いほど分かる。自由を手に入れたディーンに憧れるサルの心情が美しい。自分にとってこの本は躍動の原点であり他は延長でしかない。

 

「深夜特急」沢木耕太郎


言わずと知れたバックパッカーのバイブル。インドからイギリスまでを陸路だけで一人旅した沢木耕太郎の体験によって描かれている。リアルな現地での体験や人との交流が伝わってくる。バックパッカーの宿泊の仕方、移動の仕方まで本書で学べるため参考にもなった。

 

「オデュッセイア」ホメロス


最古の旅小説、2000年以上前にホメロスによって書かれたギリシャ神話。世界史の授業で習ったり、映画化もされたのでタイトルのオデュッセイアは聞いたことがあると思う。トロイア戦争で戦ったオデュッセウスが、故国イタケ島へ帰還する旅。その旅の途中では怪物のバトルあり、恋愛ありで、現代においても色褪せない作品となっている。

 

「アルケミスト」パウロ・コエーリョ


ブラジル文学。羊飼いのサンチャゴが宝物を探しにピラミッドへ旅する物語。この宝物という概念の使い方がうまい。旅をしなくても得られる宝物もあるし、旅の中でしか得られない宝物もある。主人公が旅をしながら成長していくさまにも感じるものがある。世界中でベストセラーになった作品。

 

「夜間飛行」サン・テグジュペリ


星の王子さまで有名なサン・テグジュペリが執筆した本。実はサン・テグジュペリは、エールフランスの前進となる民間航空で働いていた。原体験から着想を得た作品。激しい嵐に襲われながら夜間郵便飛行を試みる主人公の姿が美しい。本書はなんといってもラストの、命をかけて任務を遂行しようとする心情に心打たれる。

 

「シッダールタ」ヘルマン・ヘッセ


ヘッセがこのような本を執筆していて最初は驚いた。主人公はなんと仏教のお釈迦様、釈迦の出家前の名前がシッダールタなのだ。苦行を繰り返し悟りの涅槃に入るまでの物語。難しそうな内容だから最初は読むのを躊躇したが、読んでみるとかなり内容が分かりやすい。インドに行くバックパッカーは読んでいる人が多い。現地で出会ったバックパッカーとゴーヴィンダがどうだの、シッダールタがどうだの話していたのが懐かしい。

 

「金閣寺」三島由紀夫

なぜ金閣寺?と思うかもしれない。読了後は旅に出たいという感情はなかったが、旅の途中で金閣寺の主人公と似た感情になることが度々あった。主人公は子供の頃から金閣寺に憧れていて、暇さえあればパンフレットなどを見て夢を膨らませている。主人公が実際に金閣寺を見たときの「現実の金閣寺」と「夢の中の金閣寺」の差に落胆するのだ。この落胆が金閣寺の放火に繋がっていく。金閣寺が世界遺産や海外旅行という概念に変わっても同じ事は起こる。

 

「幽霊たち」ポール・オースター

殆どと言ってもいいくらい、物語の進展はない。ページは100ページほど。探偵ブルーがホワイトから依頼されて、ブラックという男を見張るだけの物語。物語は進まなくても思考の抽象的な世界が広がりを見せる。人間観察をしながら色々なことに考えをめぐらしていくので、読者も主人公の考えについていかなくてはならない。孤独の美学と称されるポール・オースターを読み、一人旅を充実させよう。

【幽霊たち – ポール・オースター】何も物語が動かない孤独な物語
80年代アメリカ文学の代表的作品と謳われる本作。私は本書が大好きで既に何回か読んでいる。ポール・オースターの作品というとまず思い浮かぶのがムーンパレスではあるが、幽霊たちこそポール・オースターの魅力が凝縮された作品だと言いたい。

 

「ワイルドサイドを歩け」ロバート・ハリス

著者が体験したギャンブル、文学、精神世界、ヒッピー文化などを通じて様々な観点から旅を語る本。ライフスタイルを自分で選んでいないだけで、選ぼうと思えば色々な生き方があるのだなと刺激がある本。本書の中で「死ぬまでにやりたい100のことリスト」という話が出てくる。私は感化され実際に作成した。

 

「国名シリーズ」有栖川有栖


主人公の推理小説作家と探偵が色々な国を巡りながら、事件を解決するトラベルミステリー。この国名シリーズは全部で8冊あるので、自分が興味ある国名を読んでみよう。その国の事情を踏まえた事件が起きるので中々面白い。8冊は発売順に、ロシア紅茶の謎、スウェーデン館の謎、ブラジル蝶の謎、英国庭園の謎、ペルシャ猫の謎、マレー鉄道の謎、スイス時計の謎、モロッコ水晶の謎。

 

旅には電子書籍を持って行こう!

私は今まで旅をする時は、必ず2,3冊の小説を持って行っていた。しかし、長期の旅になると2,3冊じゃとてもじゃないが少ない。かといって5,6冊持って行けば荷物が重くなるし、現地で変えば高くつく。

そこで最近は、電子書籍を持ち歩くようにしている。私は楽天のKoboとAmazonのKindleを所有している。下記に二つ並べたが、Koboはめちゃくちゃ安い。しかし、読みにくかったので、思い切ってKindleを購入した。

旅の期間がそこまで長くない人は、低価格のKoboで良いと思う。旅に行くなら必須のアイテムだ!

 

海外旅行・バックパッカーがしたくなる10選!

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