今までで一番行きたかったイスラエルのエルサレムへ行ってきました。エルサレムは、キリスト教徒（20億人）・イスラム教徒（10億人）・ユダヤ教徒（1,500万人）の教徒35億人の聖地とされていて、世界中の3大宗教の教徒や観光客がこの聖地へ訪れます。また、パレスチナ自治区とガザ自治区の紛争問題を抱えているので、一度はニュースで聞いたことがある都市かと思います。

あまり治安は良い都市ではありませんでしたが、意を決して1週間程滞在してきました。世界各国の言語で流れるアザーン、教会の鐘の音、敬虔なユダヤ人、イスラエルとパレスチナがお互い威嚇し合っている空砲や銃声、など様々な文化が凝縮されたこの都市は世界を体現していると言っても過言ではないと思います。

何故、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の聖地とされているのか、聖地と言われる所以を探っていきます。

キリスト教の聖地と言われる所以とは【聖墳墓教会】

イエスキリストが生誕（パレスチナ自治区）し、最後の晩餐を経て十字架に処されて昇天した場所（ゴルゴダの丘）があることからキリスト教の聖地とされています。イエスが十字架に処された丘には聖墳墓教会が建てられていて、そこに世界中のキリスト教徒が訪れます。

毎週金曜日の午後3時には、ヴィア・ドロローサと呼ばれるイエスが死刑の判決を受けて十字架を背負いながら歩いた道を、修道士と大勢の巡礼者と歩くことができます。エルサレムに行くのであれば金曜日を跨ぐようにプランを決めることをお勧めします。

また、有名な最後の晩餐の部屋やマリヤがイエスを授かったとされる受胎告知教会など、キリスト教に関するものが多くこの聖地に集中しています。キリスト教徒でなくても催しに参加したり巡礼ができるので、安心して観光することができます。

また、イエス・キリストの誕生から磔にされるまでの人生を追った記事を書いてますので合わせてどうぞ。

エルサレム＆パレスチナ自治区でイエス・キリストの人生を歩んでみた

イエスが誕生したパレスチナ自治区から十字架に磔にされたエルサレムまでの人生を、10のステップを踏んで紹介していきます。特にイエスが死刑判決を受けて、自ら十字架を背負って歩いた道（ヴィア・ドロローサ）には世界中の巡礼者が聖歌を歌いながら歩いていました。

On The Road

イスラム教の聖地と言われる所以とは【岩のドーム】

イスラム教の預言者であるムハンマドが昇天した岩のドームがあるため、エルサレムはイスラム教の聖地と呼ばれています。岩のドーム内の岩には、預言者ムハンマドが昇天した際に残された足跡が残っているとされています。ただし、イスラム教以外の異教徒は岩のドーム内に入ることはできないので確認はできません。

また、岩のドームはモスクの形をしていますが実はモスクではなく、異教徒を征服したイスラム教の力を誇示するために作られた記念碑だと言われています。金色に輝くドームはエルサレムで一番目立っていて、イエスが説教したオリーブの山からも見ることができます。

ユダヤ教の聖地と言われる所以とは【嘆きの壁】

ユダヤ人によって作られたエルサレム神殿がローマ軍によって破壊された。その破壊されたエルサレム神殿の残りが嘆きの壁。

ユダヤ人はこの嘆きの壁に額を付けて祈り、過去に殺された同志のユダヤ人を嘆いている。第三次中東戦争後にユダヤ人への嘆きの壁が解放され、1900年の時を経て時風に祈ることができるようになりました。

世界各国にユダヤ人はいますがイスラエルにいるユダヤ人は信教が強いです。その証拠に正装とされている黒い帽子に黒い服、もみあげを伸ばしている人を多くみかけます。私はユダヤ人を見ることが初めてだったので、嘆きの壁で祈っているユダヤ人を見てその格好に驚きました。