エルサルバドルの治安状況と基礎情報まとめ!
中米の中央に位置するエルサルバドルの治安状況と基礎情報をまとめました。
中米の中でも殺人発生率が高いので、治安が悪いと名高いことで有名なエルサルバドル。日本ではエルサルバドルがどこに位置しているのかを知っている人は殆どいないくらい無名な国です。
そんなエルサルバドルの首都サンサルバドルへ、今回私が実際に旅行してきましたので、その現地の模様やエルサルバドルに関する基礎情報をここにまとめおります。
本記事を読めばエルサルバドルに関する知識がつくようにまとめましたので、エルサルバドルに興味がある方は読んでみてください。
エルサルバドルの基礎情報!
中米の中で最も小さい面積のエルサルバドル。北西はグアテマラ、北東はホンジュラスに接しております。九州の半分ほどの面積の中で600万人以上が暮らしているので、人口密度が高い国として有名です。
中米といえばカリブ海が有名ですが、中米の中でも唯一カリブ海に接していない国でもあります。また、エルサルバドルは活火山が多く、度々噴火や地震が起きているので、「火の国」と呼ばれることもあります。
中米の経済規模の中でもパナマ、コスタリカに続き3位を誇ります。しかし、世界の一人当たりのGDPに比べるとかなり低い発展途上国です。産業はコーヒーが農業生産の3分の1を占めていて、労働人口の4人に1人がコーヒーに関わる仕事をしています。
エルサルバドルの国旗は1972年に制定されていて、過去にあった中米連邦の青と白の横縞を元に、中央にエルサルバドルの国章が描かれています。中央の周りには黄色のスペイン語でDIOS UNION LIBERTAD(神・統一・解放)と書かれています。
エルサルバドルの治安が悪い理由はギャング!
世界の殺人発生率は隣国のホンジュラスが一位ですが、エルサルバドルは6位に位置しているので、治安が悪いことに変わりはありません。ホンジュラスと比べて街中を歩いていると、エルサルバドルの方が治安の悪さを感じられる雰囲気でした。
そのエルサルバドルの治安が悪い原因とは、2つの大きなギャングの住処になっていることが原因です。「マラ・サルバトルチャ(M-13)」と「バリオ18」呼ばれるギャング集団がエルサルバドルの街中を闊歩しています。
この二つのギャングの悪名が高い理由は、その殺人率にあります。そもそもこのギャング集団に入団するには人を一人殺さなければなりませんし、スリや強盗などの金目のものを奪う時も殺すように徹底されています。
また、アメリカの42州とワシントンD.C.にも「マラ・サルバトルチャ(M-13)」は拠点を持っているので、アメリカの諸悪の根源はエルサルバドルにあると言っても過言ではありません。
エルサルバドルの国自体が銃やマシンガンの携帯を許可していて、ギャングのあまりの傍若無人さから警察も関与できなくなっています。
エルサルバドルの刑務所は看守がいない!?
エルサルバドルの首都サンサルバドルにはペナス・シウダード・バリオス(Penas Ciudad Barrios)と呼ばれる、2大ギャングの「マラ・サルバトルチャ(M-13)」と「バリオ18」が主に収容されている刑務所があります。
「マラ・サルバトルチャ(M-13)」と「バリオ18」は別々に収容されていて、10畳よりも狭い小部屋にギャングが30人以上も収容されています。
刑務所内では殺人や武器・麻薬の取引が毎日行われていて、時には同じギャンググループ同士が殺しあうこともあります。
あまりに危険なために多くの看守が殺された過去があるので、看守は刑務所に入ることができない制度になりました。刑務所内では受刑者が主体的に社会を形成し、決まりごとやスケジュールを決めていくのです。
普通の刑務所であれば受刑者の更正をするために看守がいますが、エルサルバドルの刑務所は更生は不可能と考え、社会から隔離させることだけの目的で刑務所に受刑者を収容しています。
なので刑務所の外側には看守やエルサルバドル軍も介入して、刑務所から脱走しようとするギャングたちを厳重に警備しているのです。エルサルバドルは治安が悪いと言ったレベルではないことをご理解いただけましたでしょうか。
サンサルバドルを観光・旅行する際は要注意!
エルサルバドルの首都サンサルバドルは、スペイン語でSan Salvador(聖救世主)を指します。人口の3分の1がサンサルバドルに集中していて、資本の半分が集まっています。
前述したようにエルサルバドルはどの地域に行っても治安が悪く、街中を2大ギャングが闊歩しています。タクシーに乗って観光をしようとも、運転手がギャングと連んでいたり、運転手自体がギャングの可能性があります。密室になってしまっては身動きが取れません。
なので、ツアー以外でエルサルバドルを観光するなら、必ずホテルの近くを徒歩で周るくらいに留めておきましょう。ガイドブックや電子機器などを持参せず、頭の中にMAPを叩き込んで観光が終わったらすぐに帰るようにしましょう。
と言っても、首都サンサルバドル市街には観光名所が一切ありません。なので、街並みを伺う程度にして街を散歩してみましょう。それでは、実際に私がサンサルバドルで撮った写真を見ていきましょう。写真から治安の悪さが伺えるはずです。
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