世界一周すると動的平衡を感じることができる
世界一周を旅や人生などから考えるのではなく、生物学的な観点で捉えてみたい。動的平衡は生物学・物理学の専門用語ではあるが、哲学的な内容も孕んでいるので面白い。他にない着想で世界一周を捉えているので、世界一周に興味がある人、旅に興味がある人は是非読んでみて欲しい。まずは動的平衡の説明から。
動的平衡とは何か?
動的平衡を百科事典で調べてみると、こういう説明が記載されている。
正方向と逆方向の反応速度が等しくなったため、見かけ上は反応が停止したように見えること。すなわち、平衡は外見上静的に見えるが,実際は動的状態にあると考える。
これを読んで理解できる人は殆どいないと思う。私も全く理解できなかったので、動的平衡に関する本を読み、ネットでも調べてみた。これを分かりやすく生物学的な側面で捉えるとこうなる。
人間は毎日何かを食べないと生きていきない。食べる対象は水分、動物、植物、人工で作り出された食物などなど。これらの食物は体内に吸収され、排泄物として体外に放出される。一見自分の体は常に同じという感覚になるが、実は常に変化をし続けている。これを動的平衡と呼ぶ。
この理論は色々な場面で応用することができる。例えば社会。絶え間なく労働者が入れ替わり組織体制が編成され、生産されるものが時代と共に変化して分業化されていくが、全体的に見ると常に平衡が保たれている。理系の用語かと思いきや、色々な場面に当てはめていくことで哲学的な要素も入ってくる。
動的平衡については、調べれば調べるだけ興味深くなってくる。もっと知りたいという方は下記二冊がお勧めだ。動的平衡を中心に人生の意味について考えさせてくれる。
動的平衡を世界一周の観点で考えるとどうなるか
話を人体の動的平衡に戻そう。世界一周旅行では世界各国で、その土地その土地の食物を食べることになる。輸入品でなければその土地で育てられた食物であり、それは体内に取り込まれ自分の体と一体化する。これを世界各国で繰り返していると、世界中の食物が自分の体と一体化しては放出されていくということになる。
世界一周は見聞を広げるだけではなく、自身の体を世界中の食物で入れ替えることができるのだ。そして自分自身もはいつの日か死を迎え、植物や動物に取り込まれることになる。そこからはまた連鎖が続き、自分の体は世界中に分散されることになる。
元はといえば宇宙が誕生したビックバン当時は、今ここに存在する物質は全て一点に集約されていた。それが時とともに分散され、エントロピーが増大していく。
旅や世界一周している最中に、こういった観点でものを考えてみると少し違った見え方ができると思う。他にも世界一周を斜め切りで捉えた記事を書いているので、読んでみて欲しい。
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世界一周まとめ

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