北野武の映画10選まとめ!世界のビートたけし!
日本では北野武監督のことを「世界のキタノ」を呼ぶことがあるが、この呼び方はあながち間違いではない。世界を旅していると、現地の人や海外の旅行者に「キタノの映画は良い」と絶賛されることがある。中でも熱狂的なファンは「キタリスト」と呼ばれている。
中には携帯電話の待ち受けにしていた人や、実際に映画賞に参加して北野武の生の姿を見た人もいた。私は今まで北野武監督の映画を1作品も見たことがなかったが、日本が誇る「世界のキタノ」は一体どういった映画を残しているのか気になった。
「日本人なのになんでキタノの作品を見てないんだ?一緒に見よう!」と誘われ、座頭市を外国の方と一緒に見て感動した。それから北野武監督に魅了されたので、北野武が監督&出演している映画を殆ど見た。
そこで今回は、「世界のキタノ」こと北野武監督の映画を10選してまとめた。これさえ見れば、あなたも「世界のキタノ」と呼ばれる所以を理解し、北野武監督の作品の虜となること間違いなしだろう。
それでは、これだけ見れば世界のキタノが分かる!北野武監督の映画10選まとめ!を古い順に見ていこう。
ソナチネ(1993年)
北野武が海外で評価された最初の映画がソラチネだ。色にごだわりを持っている北野武がよく使う色は青色。この青色には登場人物の心情が投影されていて、その美しい青から「キタノブルー」とも呼ばれる。
ヤクザの物語で舞台は沖縄。紙相撲、最後に突然訪れる結末、キタノブルーなど10作品の中でも最も印象が強い映画だ。世界へ羽ばたくきっかけとなった映画だけに、この作品が一番好きだと上げる人が多かった。
タオルミナ国際映画祭 グランプリ、コニャック国際映画祭 批評家賞
キッズ・リターン(1996年)
青春時代のノスタルジーに浸れるキッズ・リターン。高校卒業後、社会へと出る青年達の葛藤を描いた作品だ。誰もが体験する青春時代の心情をうまく表現していて、社会へ出る際に生じる様々な葛藤は、まるで過去の自分を見ているかの様だった。
青年から大人になるには様々な障壁が立ちはだかるが、主人公の「まだ始まってもいねえよ」という発言の通り、これから始まる大人の世界への希望も表現している。これから大人の仲間入りする人は絶対に見よう。
第39回ブルーリボン賞 監督賞、第6回日本映画プロフェッショナル大賞 監督賞
HANA-BI(1998年)
HANA-BIは芸術的な作品である。作中に度々、北野武が描いた絵が登場したり、音や色などに凝っているなと感じさせる作品だ。北野武の作品は暴力的なシーンが多く、そのシーンは突然やってくるので常に緊張感がある。
HANA-BIは、暴力的なシーンがもたらす緊張感と「静」がうまく調和していて、北野武監督らしい作品に仕上がっている。
第54回ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞、ニューヨーク国際映画祭 国際映画賞、サンパウロ国際映画祭 批評家賞、第10回ヨーロッパ映画賞 スクリーン・インターナショナル賞、第41回ブルーリボン賞 作品賞・監督賞・主演男優賞
菊次郎の夏(1999年)
下記のYoutubeでも流れているが、菊次郎の夏のテーマ曲(Summer-久石譲)は誰もが聴いたことがあるだろう。キッズ・リターンと同じくノスタルジーに浸れる作品であり、本作品はコメディー要素が強い。
至る所にビートたけしの芸人魂を思わせるような仕掛けが施されている。北野武と子供が旅にでるストーリーで、旅中に起こるハプニングの数々には、思わず声を出して笑ってしまうシーンも多々あった。
BROTHER(2001年)
舞台はアメリカ。タイトルのBROTHER=兄弟は、日本とアメリカの友好関係をうまく表現している。日本を追われたヤクザがアメリカに逃亡し、アメリカのヤクザと一悶着が起きるといった内容だ。
「ANIKI」「ファッキンジャップぐらいわかるよ、この野郎!」など印象に残るセリフが多い。英語が分からない主人公は、アメリカのヤクザと会話をすることができないが、ヤクザという共通点から日に日に仲良くなっていく。
最後の「I love you, ANIKI」というセリフは涙なしでは見れないだろう。
Dolls(2002年)
北野武監督の作品の中で最も評価が分かれる作品だ。美しい日本の景色を背景に、ひたすら主人公が歩く。そこに、周りで起きる3つのエピソードが混じり合っていく。
映像美と愛に溢れた作品で、それ以外の要素は全て取り除かれている。なのでセリフは極端に少なく、あまり物語は進まない。本作品はエピソードを楽しむのではなく、純粋に映像美と愛を感じて欲しい。
ダマスカス国際映画祭 最優秀作品賞
座頭市(2003年)
北野武監督の映画で一番有名な作品が座頭市だろう。盲目のサムライを演じる北野武の姿には覇気がある。本人の発言通り、本作品は海外で受けが良くなるように作り込まれている。
最後のシーンで登場するタップダンス、サムライ同士の刀を交えるシーン、サケ、ゲイシャなどなど。古き良き日本としてのイメージを前面に押し出すことに成功したので、海外で数々の賞を受賞して有名になった。
第60回ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞、第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭 グランプリ、第26回トロント国際映画祭 観客賞、第27回日本アカデミー賞 編集賞
アキレスと亀(2008年)
北野武監督らしくない映画だ。主人公の画家が世間で認められるまでの葛藤を描く作品。暴力シーンが殆どなく、「芸術とは何か」がテーマである。
世間に認められるべく様々な芸術に挑戦する主人公、長い月日が経つも自分の作品が認められない焦燥。子供の頃から死ぬまでの全てを、芸術に捧げる主人公の心情表現がうまい作品。
ソフィア国際映画祭 観客賞
アウトレイジ(2010年)
アウトレイジは日本のヤクザ抗争を描いた作品だ。かなりグロテスクなシーンが多く、そんなシーンが突然やってくるので、緊張感を持って見なければならない。
豪華な俳優ばかりが出演していて、正に本作品のキャッチコピーである「全員悪人」を演じている。暴力的なシーンが多いのでR15指定されている。
アウトレイジ ビヨンド(2012年)
アウトレイジの続編であるアウトレイジビヨンド。アウトレイジの強化版とも言える作品で、バイオレンスなシーンや暴言のオンパレードである。なのでアウトレイジと同様にR15指定だ。
キャッチコピーは「全員悪人 完結。」「一番悪い奴は誰だ?」。その通り豪華俳優陣が一番悪い奴を決めるべく、抗争を繰り広げている。
第22回日本映画批評家大賞 監督賞
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