会社退職後の健康保険、年金、雇用保険（失業保険）の手続きまとめ

目標にしていた貯金150万円を達成したため、ついに会社を退職しました！「自分のやりたい事は何としてでもやる」そう決めたのが初めてバックパッカーに出た4年前。あれから色々と思い悩む事がありましたが、これで本格的に世界一周に向けて準備をしていきます。

さて、退職後にまず手続きしなければならないのが、健康保険、年金、雇用保険（失業保険）の三つ。ネットサーフィンをして情報収集しましたが、案外まとまった情報が載っていない。であれば、備忘録を兼ねて自分で分かりやすくまとめようとの思いで記事を書いてます。退職後に世界一周なんて検討してないよ、という人たちにも役立つような情報です。

ちなみに、こちらは退職する前に読んでおくと得する本なので、これから退職する人は読んでおくといいかも。

会社を辞めるときの手続きマル得ガイド

健康保険に加入しないと医療費が詰む

健康保険に加入していれば医療費が3割負担で済む、加入していなければ今までの3倍近くの医療費を負担しなければならない、つまり詰む。転職先が決まっていないヒキニート期間がある人は、間違いなく加入した方が良い。では退職後にどのような手続きをするのか、下記の3つから選択する必要がある。

健康保険の任意継続

これまで加入していた健康保険の任意継続被保険者制度を利用する。退職前の保険加入期間が2カ月以上あれば、2年間まで継続することが可能。在職中は、勤務先が保険料を半分負担してもらっているが、退職後は全額自己負担。今までの2倍の額を払わなければならない。

国民健康保険に加入

「健康保険の任意継続」と中身は全く同じ。前年の所得、世帯の資産によって保険料が変動する。保険料の算出方法は自治体により異なる。保険の中身が同じであれば、「今まで加入していた保険」と「国民保健康険」のどちらが安いのか、これで選択すれば良い。

家族の扶養に入る

家族が加入している健康保険に、扶養親族として加入する。このパターンは家族の負担は変わらず、自分自身も保険料を支払う必要がない。ただし、この3つの内で一番廃人への道を歩む危険性のある選択だ。
年収130万未満が条件。失業給付金は収入の一つとカウントされるため貰えなくなる。

年金支払わないと定年後に詰む

社会人は会社が年金を払ってくれるので、年金については何も気にすることはない。しかし、退職後は自分で支払いをしないと老後に痛い目に合う。また、年金の2/3を支払っていないと障害者年金を貰うことができない。健康保険と同じく3つの選択肢がある。

第１号被保険者

自営業者、学生、無職の人で自ら国民年金保険料を納付する人。

第２号被保険者

退職前の皆さんはこの第２号被保険者。社会人や公務員などの厚生年金または共済年金に加入している人。会社が支払ってくれる。

第３号被保険者

第2号被保険者の配偶者で、年間収入が130万円未満の人。支払わなくても国民年金の被保険者となり、年金の受給資格を得ることができる。廃人。

雇用保険（失業保険）は再就職するまでの生活費を国が援助してくれる制度

雇用保険と失業保険は同じことを意味するが、正しい呼び方は雇用保険。退職後にハローワークで転職活動をした者に送られる失業給付金。およそ月収の50〜80％を貰うことができる。受領条件は「転職する意思があり、転職するための活動を行い、それでも仕事につくことができない状態」。雇用状態が悪化しているのを受けて、国は失業者を救済しようと着手した制度である。