「自分探しの旅」ではなく「自分なくしの旅」を提言したい!

「自分探しの旅」ではなく「自分なくしの旅」を提言したい!

 

一人で世界一周するなんて自分探しの旅みたいだね、と言われることが多々ある。

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このページに世界一周の動向をまとめていきます。経路や写真、記事などを随時アップしていくのでお楽しみに!

 

この「自分探しの旅」という言葉を聞くたびに違和感を感じずにはいられない。世界中どこへ行ったって自分は纏わりつくし、もう一人の自分=ドッペルゲンガーでも探しに旅へ出るのだろうか。

それにしても旅に出ていると「自分探しの旅」という言葉は頻繁に聞く。「日本に飽きちゃって自分を探しに海外へ旅に出てきたの。日本から出ない人は何もわかっちゃいない、海外に出れば価値観が変わるよ。」などなど。旅に出れば新しい自分に生まれ変わるとでも思っているのだろうか。

この言葉自体、抽象的な概念で且つ啓発めいているので自分は使おうとは思わない。みんな自分を探しすぎだと思う。今回はこの「自分探しの旅」を真っ向から否定して、「自分なくしの旅」を提言していきたい。

 

「自分探しの旅」は現実逃避以外のなにものでもない

自分探しの旅は、本当の自分が他にあるはずだという仮定の元に成り立っている。今ある自分の姿は本当の自分ではないと思い込み、新たな自分を探しに旅にでる。旅に出れば既存の価値観から新しい価値観に変わり、差別化された本来の自分になれると思っているのだ。これは現実逃避以外のなにものでもなく、他力本願も甚だしいと思う。

確かに海外や地元から離れれば、地元にはない文化に触れることができる。しかし、違う文化がある旅先に身を晒すだけで、その環境が自分を変えてくれる訳がない。何も努力をしないで、その環境が自分に何かをもたらすはずがないのだ。

現実の自分が嫌で嫌で仕方がないのなら、具体的に自分を変えるために努力をしなければならない。この具体性が抜けているから「自分探しの旅」は、陳腐な印象があるのだ。

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旅先で自分の価値を向上させるために、努力している人は少なからずいる。例えば、ネット上だけでお金を稼ぎながら旅をしている人。既存の社会体制である会社勤めというパラダイムを壊して、新しい世代を築き上げようとしているのだ。他にも、各国の会社を周り投資の対象を精査している人、旅先での体験を元に執筆する小説家などなど。

こういった具体性がなければ自分の価値を向上することはできない。下記の記事で、具体的な目的を持った旅の事例を挙げています。また、旅の目的や意味を考えるきっかけを与えてくれた、「旅のラゴス」という本の書評記事も参考に読んでみてください。

生涯をかけて旅をする意味と目的とは【旅のラゴス – 筒井康隆】
主人公は生涯を通して旅をしていて、人生そのものが旅なんだよというメッセージを投げかけてくれます。言葉自体は抽象的ですが、各地で起こるエピソードを通じて成長していく主人公が体現しています。
テーマを持った旅・ネットを駆使した旅をする方法を解説します!
海外に行って「世界遺産に感動した」「日常会話程度の英語が話せるようになった」「友達に自慢した」で済ませるのでは勿体ない。せっかく海外へ行くなら旅にテーマを持つ。テーマを持つ事で自身のキャリアに繋げたり、旅から仕事を創出することも可能である。
子供の頃に旅した場所へ、大人になってもう一度行ってみよう!
子供の頃に旅した場所へ、大人になってもう一度行ってみよう!当時撮った写真と同じ場所で、同じポーズをして写真を撮ってみた。大人になった今、当時と同じことをすることで何を感じるのか、色々と思うところがあった。

 
 

「自分探しの旅」ではなく「自分なくしの旅」へ

旅というのは自分で具体的な努力をしなければ、はっきり言って生産性はない。ただ、世界遺産や自然を見て帰ってくるだけである。行ったという事実だけが残るだけで、後は何も形として残らない。旅に出ただけで新しい自分が見つかると思っているのであれば、それは「自分なくしの旅」とも言える。

自分探しの旅とは、旅をするごとに新しい自分に塗り替えられ、過去の自分とは決別することを指す。ということは、旅をすれば過去の自分が消えてなくなると同意語である。今まで築き上げた自分を、周りの環境がなくしてしまうのだ。これは「自分探しの旅」を揶揄した捉え方である。

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「自分なくしの旅」をポジティブに捉えてみても面白い。旅先で自分に合わないなと思ったものをひたすら削っていって、残ったものが本来の自分という考え方もできる。

例えば、日本ではなくどこかへ海外移住をしたいと考えたとしよう。海外の移住先を決めるために世界各国を周り、自分に合わなかった国を選択肢から外していき、残ったものが自分に合った国になるのだ。他にも、日本にはない文化や考え方を取り入れる際にも、この消去法は使える。

それに、自分に対してそれほど固執する必要もないと思う。理想の自分なんて時間が経てば変わるし、理想の自分になったところで満足しなければ、永遠に理想の自分を追いかけることになる。自分に固執しない旅=自分なくしの旅。もっと楽に旅をしようよ。

 
 








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