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【虐殺器官 – 伊藤計劃】ゼロ年代のSF近未来小説第1位!

【虐殺器官 – 伊藤計劃】ゼロ年代のSF近未来小説第1位!

 
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SF小説のガイドブック「SFが読みたい!」にて国内部門のゼロ年代SFベスト1位を獲得した殺戮器官。ゼロ年代とは2000年 ~ 2009年の10年間のことをさす。この10年間で出版された国内SF小説の中で1位の座についたのが伊藤計劃(いとうけいかく)の虐殺器官なのだ。

タイトルから狂気・スプラッター系の小説なんだなと思い込み敬遠していたが、実際読んでみると全然違う。「虐殺器官」というタイトルに敬遠して今まで読まなかった自分を責めたくなる程、素晴らしい作品だった。タイトルに反してグロテスクな描写はほぼない。では、あらすじからどうぞ。

虐殺器官

 

虐殺器官のあらすじ

近未来である9.11以降の世界情勢を舞台に、アメリカ軍のシェパード兵士が、世界中で起こり続ける虐殺の背後にいる謎のアメリカ人「虐殺の王 ジョン・ポール」を追って世界を周る話。まず最初に、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう。大量殺戮を引き起こす「虐殺の器官」に迫るシェパード兵士。

SF小説と謳いながらも内容は現実的。現在の世界情勢を踏まえた2020年頃の世界を描いています。テロを警戒した世界は、全人類に個人識別番号を付与して行動を管理します。そのおかげでテロは減少したが、紛争や虐殺は増加してしまった。

紛争を抑えるためにも最新技術=人工筋肉や拡張現実を活用して戦闘シーンに入っていきます。少し先の未来が非常にリアルで想像しやすい。だからこそ、気づいたらこの世界観に入り込んでしまう。

 

現代社会への問題提起

「自分が見たいものだけを見る、自分が信じたいものだけを信じる。それ以外はないものの様に扱う。」という問題提起で現代社会に警告を鳴らしている。アラブ・中東では終わりのない泥沼の紛争が続いているが、一体どれだけの日本人が関心を持っているのだろう。

日本から近くもないし自分に影響がないからと、対岸の火事で済ませている人がどれだけいるだろう。そんな彼らに対して虐殺器官が問いを投げかける。更に本書ではこんな印象に残る言葉も。

 

世界各国の地域で紛争が起こっていれば、米国に対してテロを仕掛けるような余力はないだろう。

 

自分がよければそれでいいのか?と深く考えさせられる内容だ。世界にはメディアに載らない事実が多く隠されているだろう。その中には自分の利権を守るために、他者に害を与える人が多くいるはずだ。だからこそメディアに隠される。紛争以外にも通ずるこの問題は、どうやったら解決できるのだろう。本作は解決の糸口を見つけるために生物学の話がよく出てくる。

 

虐殺行為が行われ個体数が減るのはむしろ、個の存在にとってプラスになる。残りうるための特性だ。

 

これも深い。人間の母数が減れば、自分を脅かす存在はその分減ることになる。生存のための戦略と捉えられなくもない。そのような要素が先天的に潜んでいて、良心のバランスが崩れた瞬間にこの様な事態を招くのかもしれない。

少しでも内容に興味があれば本書をおすすめする、考える切っ掛けを与えてくれるだろう。下記は未だに争いが続いている地帯。あなたは何ヶ所知っているでしょうか。

争い

 

続編「ハーモニー」

本作の紛争後に核戦争が起きる。核戦争よりも前が「虐殺器官」、核戦争後が「ハーモニー」である。しかし、今作との繋がりはほぼないので、どちらを先に読んでも構わない。

【ハーモニー – 伊藤計劃】身体が公共性の一つのリソースになる社会
伊藤計劃の「虐殺器官」に続く長編第二弾。前作の紛争から核戦争に発展し、それを教訓に科学技術による極度な福祉社会が実現された世界が今回の舞台だ。前作との繋がりはほぼないので、どちらを先に読んでも構わない。核戦争よりも前が虐殺器官、核戦争後がハーモニーである。

 

2015年にアニメ化

2015年にこの虐殺器官がアニメ化される。予告がかっこ良く作成されている、難しいテーマをどうアニメで表現するのか今から楽しみである。

 

 








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