自己啓発の起源を調べたらニューソートという宗教に辿り着いた
本屋に行くたびに自己啓発書の多さに驚く。ビジネス書ランキングの上位にも「これを読めば年収アップ」「年収一億も夢じゃない」「夢を叶える○○メソッド」など胡散臭いタイトルのものが並んでいる。
過去に何十冊か自己啓発系の本を読んでみたが、書いてある内容はどの本もほぼ同じ。自分自身が行動に移さなければ何も結果はついてこない、自己啓発本は行動するための後押しをしてくれるものだと私は認識している。
そこで思ったのが、そもそも起源ってなに?何故流行ってるの?と思い調べてみた。
全ては宗教団体のニューソートから
19世紀の米国でおきた、ニューソートという宗教運動が自己啓発の起源である。人を勤勉にさせようと、同時代のスピリチュアルや神秘主義的な観点を持つ様々な思想を吸収し折衷していく事で昇華していった。また、日本では光明思想と訳される事が度々ある。
ニューソートの主張は以下のように要約されている。
・人間の心情と意識と生命は宇宙と直結している。
・あらゆる病の本質は自己意識に対する無知が原因である。
・原罪は存在せず、万人が「キリスト」の力を内包している。
・全人類に、喜びと成長と発展と幸福の機会が既に与えられている。
・人間は内なる「神」の一部を顕現すべく無限の発展を遂げつつある。
・正統的宗教哲学は数百年間過ちを犯し続けてきた。
・愛の力は神の意志の地上的表現である。
要約を読んで頂ければ分かると思うが、気持ちを明るく保つことによって運命が開けるという考え方の元にこの運動が行われた。つまり「自分のは思いは実現化する」という神秘的な教義がベースになっている。
自己啓発(ポジティブ・シンキング)の大衆化
世界恐慌後の米国で「ポジティブ・シンキング」というキャッチコピーの元に大衆化した。ポジティブ・シンキングは様々な業界に波及していき、新人研修、マーケティング、経営学などでも取り入れるようになった。そして、本を通じて私たちに訴えかけるようになったのだ。
元を辿るとルーツは宗教活動で、訴えたい事は「自分のは思いは実現化する」ということ。だから本屋に並ぶ自己啓発系の本は、言葉を変え表現を変え同じ内容を訴えかけているのだ。よって自己啓発本の多くは内容がほぼ同じ内容のものになるのは当然なのだ。
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