バルセロナが誇るアントニ・ガウディの曲線を取り込んだ建築物まとめ!
アントニ・ガウディ、パブロ・ピカソ、ジュアン・ミロ、サルバドール・ダリ、この人たちはみなバルセロナに縁がある人たちだ。世界で有名な芸術家はバルセロナに集結しているのだ。
これは、産業革命でお金持ちになったバルセロナの人たちが、モデルニスモと呼ばれる新芸術運動を支援したためと言われている。そんな芸術の街バルセロナで、一際目立つ建築物を設計しているのがアントニ・ガウディである。
アントニ・ガウディといえばサグラダファミリアが有名で、未だに完成こそしていないが、その装飾の数々には圧巻でバルセロナの象徴ともいえる。そんなアントニ・ガウディは、バルセロナにサグラダファミリア以外の建築物も設計しているのだ。
そこで、今回は芸術の街バルセロナにある、曲線を取り込んだアントニ・ガウディの建築物を紹介したい。
バルセロナのランドマーク!サグラダファミリア!
バルセロナと言ったらサグラダファミリア、アントニ・ガウディと言ったらサグラダファミリアである。アントニ・ガウディが死去した1926年6月10日の100年後、2026年完成予定で今工事が行われている。
サグラダファミリアを見ていると、複雑多岐で難解な設計に頭が追いついていかないほどだ。全ての装飾にアントニ・ガウディの想いが詰め込まれていて、その想いを踏襲した今の建築現場の人たちは、アントニ・ガウディの100年越しの夢を叶えようとしているのだ。
そんなロマンチックなサグラダファミリアを建築するに至った背景とアントニ・ガウディの人物像を下記記事にて書いている。とてもじゃないが、本記事で書けるほど単純な建築物ではない。
アントニ・ガウディがこだわった、曲線を取り入れた構造の集大成と言える建築物だ。人生で一度は行って欲しいと声を大にして言える、数少ないスポットの一つだ。
サグラダファミリアは2026年完成予定!完成前の姿に歴史が見える!
ウォルトディズニーが真似た!?ファンタジーな世界、グエル公園!
バルセロナの中心から離れた丘にあるグエル公園。グエル公園は、大富豪エウセビオ・グエルから依頼を受けて設計した住宅地である。なので、依頼主のグエルを取ってグエル公園という名前になった。
60棟の分譲で販売する予定だったが、エウセビオ・グエル、アントニ・ガウディ、そしてアントニ・ガウディの友人の3名しか購入しなかったため、この仕事は大失敗に終わってしまった。
買い手が見つからないため工事は中止になり、1922年にバルセロナが公園として一般人に公開するようになった。元々は公園ではなく、住宅地を想定して設計した場所なのだ。
なんといってもこのグエル公園、サグラダファミリアと同じよう直線を一切排除して曲線だけで作られている。
お菓子の家のようなファンタジーの雰囲気がある家で、このグエル公園からディズニーランドの構想を予定していたウォルトディズニーが着想を得たそう。東京ディズニーシーのマーメイドラグーンは完全にグエル公園から造形を取り入れている。
海・砂浜・岩石の波のような住宅!カサ・ミラ!
国会議員で繊維企業の社長であったペレ・ミラが、莫大な資金を投下してアントニ・ガウディに依頼した建築物。2階にミラ夫妻が住んで、他の階は賃貸住宅として販売した。
なんと驚くのが、このカサ・ミラは今でも賃貸住宅として機能しており、実際に一般市民が住んでいる。実は私は、このカサ・ミラの隣にあるビルに宿泊していたのだが、実際に生活している市民の方々が窓越しに見えた。
アントニ・ガウディの建築物は、100年が経とうとしている今でも実際に実用的に使われているのである。
カサ・ミラも他のアントニ・ガウディの作品と同じように、全ての側面が曲線で作られている。その外観はまるで海・砂浜・岩石の波のような形をしている。実際にこのカサ・ミラは地中海をイメージして作られたのだ。屋上も独特な細工が仕掛けられていて、その光景はまるで月面にいるかのよう。
当時、売り出されたカサ・ミラはグエル公園と同じように全く売れなかった。何故かというと、アントニ・ガウディの建築物は曲線を取り入れてるため、実用性はない。その実用性のなさからカサ・ミラは、石切場(ラ・ペドレラ)と揶揄されていた。
恐竜の骨で作られたかのような住宅!カサ・バトリョ!
こちらも繊維企業の社長であったジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスという人物が、莫大な資金を投下してアントニ・ガウディに依頼した建築物だ。ちなみに、カサの意味はスペイン語では家・邸宅を表す。
カサ・ミラと違いカサ・バトリョは、一人の個人邸宅だ。アントニ・ガウディの設計した建築物に一人で住めるなて、どんだけの幸せ者だろう。
ガウディの宝石とも言われるカサ・バトリョは、外見は竜の骨で作られたかのような構造になっていて、内部のテーマは海底洞窟だ。屋上には龍や魚のような造形が施されている。
アントニ・ガウディが設計した建築物は全てくねくね!
ご覧頂いた通りアントニ・ガウディが設計した建築物は、全てくねくねした曲線の建築物だ。実用性は全くなく、当時の人から毛嫌いされてたのは良く分かる。
バルセロナに縁のあるパブロ・ピカソ、ジュアン・ミロ、サルバドール・ダリだって当時は人気がなかった。しかし、これらの芸術家たちは時代の変遷と共に人気を集めるようになるのだ。
自分の芯を曲げずに芸術に取り組んできた成果とも言える。
サグラダファミリアだけではもったいない。バルセロナに行ったら、アントニ・ガウディが設計した建築物を全てみてみよう!
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