「障害」と付く病名の多くを「症」に変えると日本精神神経学会が発表
日本精神神経学会が、精神疾患の病名について新しい指針を発表した。差別意識や患者の不快感の低減、症状が改善しないと思われることを配慮するために、「障害と付く病名の多くを症に変える」と発表。
読み書きが困難な学習障害を「学習症」、アルコール依存症を「アルコール使用障害」などに変更する方針だ。下記をご覧頂きたい、主要な精神疾患の名称が変更される。
病名を変えるだけでは根本的な解決になっていない
病名変更の意図する所は、差別意識や患者の不快感の低減だ。この目的を果たす為に病名を変えても何の解決にもならない。病名に纏わり付く不快感や差別者意識は、「症」に移行されるだけだ。いくら柔らかい呼称に変えたところで中身の病気は変わらないのであって、世間の見る目や当事者の意識が変わるはずはない。
ただ、この名称変更で一つメリットがある。性同一性障害やADHDなどの分かりにくい病名が、分かりやすい病名に変更されたことだ。「性別違和」などは病名から中身を推察することが容易になった。
障害に対する差別意識
精神疾患などの知的障害に対する差別意識については、知的障害者の知的能力が障害なのではなく、彼らのあり方を拒絶する社会に障害があるという見方が出来る。多様性を受付ない社会の排斥性、これこそが正常ではない差別意識が露呈したものではないか。単なる個人のあり方を社会が選別しているだけにすぎないのではなかろうか。
こういった意識があるからこそ、病名を変えれば意識が変わるという安直な考えに陥る。そうではなくて、彼らのあり方を受け入れる社会体制を築けばいい。
パラリンピックを注目させるにはどうすればよいのか考えてみた
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