【ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 – 原田曜平】マイルドヤンキーの実態について
ロスジェネ世代、ゆとり世代、さとり世代、、その時代の世代の呼称はユニークで、人は誰でもカテコライズしたいものである。今回は新たな世代「マイルドヤンキー」について実態と特徴を見ていこう。「マイルドヤンキー」今流行の言葉なので耳にした事があるのではないだろうか。
マイルドヤンキーの実態とは?
地元の同級生との人間関係を大事にし、既存の価値観に縛られ、都会に出る事が億劫な人たちを「マイルドヤンキー」と呼称する。以前までのヤンキーと比べて、自己顕示欲が低く、上昇思考よりかは現状維持を大事にする世代。地方に居住を構えるマイルドヤンキーは上京する気概なく、地元から出る事はない。本書ではこのような世代をこう表現している。
全体的にいい人が多く、やさしくマイルドになっている
地元から出たがらない(「地元」の範囲は5km四方)
電車を嫌う。渋谷まで20分なのに「いつかは東京に行きたい」
車は大きいほどよく、仲間と盛り上がれるミニバンが好き
イオンは夢の国。イオンに行けば、何でもできる
夢は「あと5万円、給料が上がること」
ITスキルが低く、ネットでの情報収集に消極的
音楽は男女問わずEXILEが大好き
マイルドヤンキーは地元の友人を大事にするが、郷土愛はない
マイルドヤンキーは誰よりも地元の友人を優先する。友人を優先するので地元から離れる事ができない。一見、郷土愛があるように見えるがそれは違う。郷土愛とは生まれ育った故郷を愛する心の事をさすが、マイルドヤンキーは故郷を愛しているのではなく、故郷が同じ友人を大切にするのである。だから、友人がいれば場所は問わない。
マイルドヤンキーの世界は都会人・富裕層の真逆
マイルドヤンキーは地元で全て簡潔してしまう世界に住んでいるので、外部にどのようなものがあるのかを知らない。IT機器や教養に疎く孤立された世界だ。特に顕著なのがバカッターでの炎上として露呈しているが、地元の世界がTwitterを介す事で世界に繋がっていると気づいていない、偏狭で狭い世界の住人ともいえる。否定する訳ではないが、端から見ると可哀想と思ってしまう。
しかし、マイルドヤンキーからしてみると幸福度は高いのだ。これは、分かる気がする。恋人と家でゆっくりいちゃついたり、ちょっと街をお散歩するだけで幸せを感じる。つまり幸せにお金は必要ない。田舎のマイルドヤンキーはこの幸せに味を占めてしまっているのだ。
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